審判

 

2021.1.13公開 「抗議・アクシデント対応」

学童野球の審判を行うにあたって,「監督から抗議されたらどうしよう…」「レアケースでは頭が真っ白になってしまう…」と感じる方もいらっしゃると思います。監督からの申し出や試合中のトラブル,アクシデントに対応するための大原則について説明しています。

 

 

 

 

フォーメーション解説動画に続き,審判技術に関する動画をupしました。
フォースプレイ・タッグプレイの判定についてまとめたものになります。

写真や動画などがないので,イメージしながらご覧ください。

 

 

*うまく再生されない方はこちらからどうぞ。

 

 

審判講習会等でも質問が多く寄せられる,4人制審判の「フォーメーション」についての解説動画を作成しました。

 

 

*うまく見れない方はこちらからどうぞ。

 

 

審判初心者の方に事故なく塁審を務めていただけるよう,ポジションごとに解説した動画となっています。参考にしていただければ幸いです。例外や取り決めなど,イレギュラーな部分は省いて解説していますのでご了承ください。

フォーメーションについてまとめたPDF資料(2016年作成)のリンクも貼っておきます。こちらです。

吉成野球のチャンネルの動画再生回数は1本100回行けば良い方なのですが,この動画に関しては投稿から2ヶ月で3,000回以上再生されています。たくさんご覧いただきありがとうございます。
審判編 まだまだ続きますので次回の動画もご覧いただけるとうれしいです。

2019.2.15(金)

ブログの審判関連記事のカテゴライズを少し変更してみました。
この「審判」カテゴリーも,どの程度ニーズがあるか分かりませんが,管理人の審判活動をできるだけチームのお父さんお母さん審判の方に還元したく,記事を書いております。

 

昨年度,私は公式戦・非公式試合合わせて89試合に審判として出場。この数をどうお感じになるかは読者の方にお任せしますが,個人的にはもっとグラウンドに立ちたかったなぁという感じです。
内訳は,球審40試合,1塁塁審14試合,2塁塁審19試合,3塁塁審5試合。そしてキッズ大会の主審を11試合担当しました。

 

昨年度の審判1試合目は3月,一般軟式の練習試合の1塁塁審でした。
最初の判定は内野ゴロの1塁での判定。タイミングはアウトでしたが野手が送球に対して体を伸ばした際にベースから足が離れたのを確認しました。「セーフ・オフ・ザ・バッグ」を宣告しました。

最後は12月,学童軟式の2塁塁審でした。
ラストジャッジではありませんでしたが,2塁上で2人の走者にアウトを宣告するプレイが発生しました。二三塁間でのランダウンプレイの末,一度はタッグを逃れて2塁に戻り切った走者が,打者走者が2塁を狙ってアウトになった拍子に2塁ベースから離れてしまい,再びタッグされてアウトになったプレイでした。審判を始めてから最も慌てたプレイだったかもしれません。10秒未満の間に「際どいセーフ」「普通のアウト」「滅多にないアウト」を宣告しました。審判講習会でもこういう判定をトレーニングしたことはありません。それでも全て自分の判定範囲で起きたことなので,全て自分の目・判断を信じ,判定しなければなりませんでした。

 

 

審判も,試合に乗っていくリズムがありまして,1塁審判ならば最初のプレイはいわゆる普通のアウトであってほしいのです・・・

もちろん際どいプレイにも備えてはいますが,昨シーズンの1試合目はそんな幕開けだったために最終回まで落ち着かず,普通のプレイも何だか普通に見えなかったのを覚えています。

 

 

 

 

自分の場合は,そんな突飛なプレイから始まることもある塁審よりも,球審のほうが落ち着いてできます。自分の「プレイ」の宣告から試合が始まるわけで,1球目は必ず投手が捕手に投げますから,何が起こるか読めない塁審よりも心の準備がしやすいと思います。
得点に絡む際どい判定も,グラウンド全体が見渡せるホームベースの後ろからフォーカスしていくので,備えがしやすいと感じています。

 

 

野球シーズンがすぐそこまで来ています。楽しみですね。
先週末,今年初めて審判服でグラウンドに立ちました。その時は審判講習会でしたが,早く試合でジャッジしたいという思いと同時に,自分自身だけではなく一緒にグラウンドに立つ仲間であるお父さんお母さん審判の方に少しでも審判の楽しさやコツを伝えていきたいと思っています。もし審判のことで不明な点や疑問点があればいつでもつかまえて聞いてくださいね。

 

にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ

2018.3.6(火)

子どもたちが野球をやる上で欠かせない立場の一つである「審判員」
昨年度までに資格を取得した方を対象に、スキルアップを目的とした講習会が行われました。

 

準ゴールド昇格筆頭候補! コタチチ

 

講師の指導にも次第に熱が帯び・・・ 2塁の盗塁判定でスライディングをかますゴールド審判員もいました(汗)

 

 

吉成の選手たち サポートありがとう!

 

 

 

サポートのはずが・・・

見習いとして参加した選手も!

センス抜群です。

 

 

 

 

 

にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ

2016.6.12(日)

今日の練習の際に,吉成審判団のスキルアップ講習会を実施しました。
たくさんのご参加ありがとうございました。

 

 

子どもたちも振り向くほどの力強いコール!!

 

 

今回は「めざせ上級UMPIRE!」ということで,ベース周辺のジャッジの仕方をメインに行いました。
ジュニアのお父さん方にもご参加いただきましたので,できるだけジュニアルールにも対応できるような内容にしたつもりです。

要点をここにまとめておきます。

 

【構え方】
①スタンディング:走者がいない場面の投球時の構え方。外野飛球の打球判定時の構え方。
②ハンズ オン ニー:走者がいる場面の投球時の構え方。フォースプレー,タッグプレー判定時の構え方。

【ジェスチャー・コール】
①アウト(ヒズアウト):肘は90°で,目の前のドアを叩くイメージ。親指立てるのは野球拳(笑)。
②セーフ:地面に水平。胸の前まで真っすぐ上げてきてから広げる。
※キャッチは①,ノーキャッチは②,タイムは③と同様のジェスチャーで,コールだけ変える。
③ファウルボール:手をYの字に。少し前方に出すように。
④フェア:声は出さずに,フェアゾーンを指差す。腕は地面に水平,人差し指でポイントする。

【立ち位置】
*スタートポジションから一歩も動かずに判定できることはほぼない。移動し,止まった状態で判定する。
*走者の位置によってベースとの距離が変わる(牽制球や盗塁に備えるため)。

【1塁のフォースプレーの判定】
*目線はベース(野手の足が離れていないかを見る)。一塁手の捕球は音を頼りに。
*送球する野手・ベース・審判で直角三角形を作る。
*野手の送球がベースに確実に向かうことを確認してからハンズオンニーの姿勢をとる。
*アウトは捕球を確認してから出す。

【タッグプレー】
*タッグが行われる場所に注目。ベース全体ではなく,走者がベースのどこに到達するかをイメージする。
*野手のグラブと走者の間のスペースを目視できるのが理想。

【フォーメーション】
*時計回りに動くことを「クロックワイズ」という。基本は打球を追ったために空いた塁を時計回りにカバーしていく。
*走者が得点圏(2塁や3塁)にいる場合は反時計回りに動く。この時,2つの塁を受け持つ場合があるので注意(1塁と2塁)。

※プレーが起きた場合は,判定を出してください!(迷っても,何らかの判定は下す)
ただし,ボールが逸れた,タッグがなかったなど,必要のない場合はジェスチャーを行わないこともあります。

 

今日はフォーメーションの説明がほとんどできませんでしたので,こちらでご確認ください。

審判のフォーメーション(PDF)

 

 

 

次回は夏ぐらいに(新人戦のあたり),フォーメーションと球審をメインにやろうと思います。

今日の講習会で行ったところをそつなくできると,上級UMPIREのレベルには十分到達できていることになります。少しでも参考になったことがあれば幸いです。今後も審判のご協力不可欠です。どうぞよろしくお願いいたします。

 

にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ

2016.5.13(金)

公式戦や招待試合,練習試合等も本格化し,保護者審判員の活躍の場が増えていることと思います。

審判員にとってもたかが1試合,されど1試合で,1試合の中でいろいろなプレーに直面し,学ぶことがたくさんあるわけです。私も公式戦だけで年間50試合前後ジャッジしますが,何事もなく終わってくれと思いながら何事もなく終わったことはまずありません。もちろん,反省すべき点もたくさんあり,試合後は某審判員宅や某飲食店にて,こぢんまりと反省会を開いていることもしばしば・・・

もちろん,試合の中で「判定事故」という状況に立ち会うこともあります。
誤審という言葉を使わず,判定事故という言葉を使いましたが,いわゆる協議に持ち込まなければならなくなるようなケースを取り上げ,説明したいと思います。

 

判定事故発生時の対処方法について(PDF) 今回も若干の私論込み・・・?

 

協議できるものと,協議できないものがあるということをご理解いただけましたでしょうか?
本当は図解するなどして簡潔にしたかったのですがうまくいかず,テキスト多めになってしまいました。きっと言葉足らずの部分もあると思います。読みにくくてすみません・・・

 

ここで言いたかったのは,性質上,一度出た判定でいくしかない(抗議を受け付けたり,協議したり,判定の変更をしたりできない)場合と,協議したほうがいい場合があるのでその区別をつけていただき,グラウンドで適切な対処をするための予備知識として手順を知っておいてほしいということです。
協議すべきところで協議しない,あるいは中途半端な判断材料で協議を片付けようとし,かえって事態の収拾を遅らせる結果になっていることが多いです。ベストを尽くした上での事故は,適切に処理すればいいわけです。冷静に対処し,審判同士もサポートし合い,試合を円滑に進行できるようお互い研鑽に努めましょう!

 

にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ

2016.4.28(木)

現在行われている青葉区春季大会から,シルバー認定審判員にトランシーバーを携帯していただいています。これについては,他の審判員,役員の方,実際に審判をされた方からのさまざまなご意見が聞こえてきています。
トランシーバーについては,実は私が雑談の中でチラッと提案し,試験的に運用してみようという話になった経緯があります。審判員の判定精度の向上に役立つと確信し,いつか導入できないものかとずっと思っていました。

 

このことについては何回かブログに書いているかもしれませんが,2年前の冬に,NPB審判員も輩出している団体で3人制審判を勉強する機会があり,泊まり込みで勉強会に参加したことがあります。それまで4人制しかやったことがなかったのですが,勉強会初日に簡単な座学とドリルメニューを行った後,翌日から実戦で3人制の塁審として試合に出場することになりました。
試合に出るにあたって,指導員の方から「インジケーターは要らないから,これを持っていきなさい」と渡されたのがトランシーバー。無線機を通して,走者の位置の確認,審判同士のサインについての指示,そしてフォーメーションに関する指導がワンプレーごとに入ってきます。塁審を務めた私ともう1人の方は3人制ド素人でしたが,控え室からの無線にも助けられ,判定事故を起こすことなく,試合を成立させることができました。
その勉強会で学んだ3人制は,それ以来一度もできていませんが,4人制に応用できる動きや視点も数多くあり,5日間程度の泊まり込みでしたが今日のアンパイアリングに非常に役立っています。
自分のスキルアップだけでなく,審判員を育てる立場にもあるということで,何とか育成のシステムを一部分でも導入できないかという考えをずっと持っていました。

 

トランシーバー導入について話し合いを持った際には,ゴールド審判員や役員の間でも賛否が分かれました。

「イヤホンを着用した場合,判定に支障が出るのではないか」
「審判員を遠隔操作するような形になり,シルバー審判員から不満が出るのではないか」
「かえってトラブルのもとになるのではないか」
「操作に不慣れな控え審判員が担当した場合,どうするのか」

などというように,さまざまな反対意見もいただきました。
実際に,トランシーバーを携帯して試合に出場したシルバー審判員の方からは,「信頼されていないように感じる」という率直な感想もいただいています。その一方で,「試合中のアドバイスで参考になった」「自信を持ってジャッジできる」という声も聞かれます。

 

実際に運用していくとなった場合の案・・・

・イヤホンは装着せず,胸ポケット等に身に付けていただく。
判定する上で,「音」は重要な判断材料ですので,音を遮る可能性のあるイヤホンは現実的ではない。
選手に聞こえるような音量ではありませんので,スピーカーホンでも問題ないと考えます。

・判定に口を挟む形ではなく,信頼性の高い判定ができるような位置取り・動きを行うための助言をさせていただく。
試合中のトラブルの大半がクロスプレーだと思います。プレーが起き,いざ判定!というタイミングで,控え審判員が「今のはアウトですよ」などと指示することは当然あり得ない。越権行為以外の何物でもありません。プレーを判定するのは球審・塁審以外にはできません。
誤審のほとんどは死角を作ってしまっているから起こります。死角をできるだけ作らない位置取りの仕方がありますが,その位置取りを瞬時に判断し動くことに不安のある方も多いのではないでしょうか。そこを補う形で無線機を活用することで,判定を巡るトラブルを随分減らせるのではないかと考えます。
また,トラブルになりやすいのが「ボーク」「インフィールドフライ」等のルールの適用です。私が見てきた試合の中でもどれだけ見落とされているかは数知れません。審判講習会でもこのことについて説明しますが,教材となるものが少なすぎるため,いざというときに判定することができないという方も多いように感じます。こういう類いのプレーに対する着眼点を試合の中でお伝えすることができれば,適用されるべきところで適用されないということが少なくなるのではないかと考えます。

・試合中に指導できることのメリット
従来であれば,試合中の判定についての反省会を試合後に行うわけですが,試合に出る審判員や控え審判員がチームの指導者であったりする場合が多いため,試合後の時間に制約があります。改善点を試合中に指導できることで,試合後の反省会の時間を省くことができます。また,控え審判員が指摘したことを材料に,試合中にアンパイアリングの改善を図ることができるため,上達を実感することができるのではないかと考えます。

 

 

批判を恐れずにいろいろ書きましたが,休日返上でグラウンドに立ってくださるお父さん・お母さん審判員の方々が自信を持って判定できるような形での運用を望んでいます。子どもたちのプレーを判定する立場の一人である自分自身もスキルアップに努めていきたいと思っています。

私で答えられることであれば,どこでも相談・質問に応じますので,遠慮なく聞いてくださいね。

 

にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ

2016.3.31(木)

プロ野球では,今年から「コリジョン・ルール」と呼ばれる本塁での走者と捕手の激突プレーを禁止し,試合中の事故を防止するためのルールが運用されています。試合を見ると,捕手の立ち位置が従来とは大きく変わったことに容易に気付くことができます。
我々のようなアマチュア野球で本塁でのクロスプレーのルールがどのように適用されるか,なかなか明確に示されて来なかったのでヤキモキしていた方も多かったかと思います。

先日の全軟講習会の内容を基に,現行のアマチュア野球の本塁を巡るルールをワンペーパーにまとめてみました。
(注)仙台市野球協会でどのように適用されるかは協議中です。そのことをご理解の上ご覧ください。

 

【資料3】本塁のクロスプレイについて(PDFファイル)

 

3年前からアマチュアでは危険行為の禁止が内規で謳われているため,今回大きな変更はありません。
要点だけまとめますと,「ブロックはダメ!」「ボールを持っていれば走路には入れる」「守備側は,走路とベースを空けて待つ」「守備側の行為や立ち位置の違反は3回で退場!」というところになるでしょうか。

プロ野球とは適用が異なる部分もありますが,私も含めてですが指導者の方にはボールを待ち構える立ち位置によく注意された上で指導をお願いしたいと思います。走路上に立つ,ベース上に立つ,ベースをまたいで立つ,は全てNGです。

 

それではこの辺で。
ご質問は私が答えられる範囲でお答えします。

 

にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ

2016.3.13(日)

書きたい記事はたくさんたまってますが,試合の記事はFacebookにupしたし,病み上がりなので,一つだけupして今日はおしまいにします。続きは平日(できれば)。

この土日で,仙台市野球協会のシルバー審判員対象の審判講習会が行われました。
今日の午後はマイクを持つことになりまして,喋る仕事をしていても息があがってしまいました(汗)

 

新規認定者の方を対象に,審判員のメカニクス(動き方)をゴールド審判員が実演する場面がありました。
そこで口頭でベラベラとお話させていただいたことを,実はワンペーパーにまとめ,自己満足資料を作ってましたのでブログにupします。参考になれば幸いです。
塁審が打球を追った場合,他の審判はどう動くかということを表にしてみました。

【資料2】審判のフォーメーションについて(PDFで開きます)

 

審判のフォーメーションは,一見複雑なものに感じますが,各塁に分けて考えると基本となるのは数パターン。
状況と合わせて理解できれば次第に慣れてきますので,実践しながら身に付けていってください!

 

講習会を終え,吉成小に戻ると,6年父達がゲームノックに混ざって審判の練習をしていました。
講習会は話半分で聞いて練習試合に夢中だった父約1名(コタ●)は大苦戦,,,
オヤジ達のミスを見て笑ってた一塁手役の父(メグ●)も非常に心配です!!
もちろん,しっかり聞いて理解した方はバッチリでした! 熱心に研鑽を続けてくださいね♪

その練習の様子は,,,近日公開ということで!(笑)

 

若干内部事情込みのジョークも入りましたが(笑),たとえ一回のジャッジに失敗したり悔いを残したりするようなことがあったとしても,子どものためにスキルを身に付けようという姿勢は選手にとっても間違いなく好影響ですので,来週からのオープン戦でも入れ替わりながらたくさん試合に出て挑戦してみてください。当団に所属する4名のゴールド審判員と,審判はできないが審判の見る目のある監督が優しく指南しますし,野球を熟知された皆さんですのですぐに上達できます!

 

にほんブログ村 野球ブログ 少年野球へ