トランシーバー導入の是非

2016.4.28(木)

現在行われている青葉区春季大会から,シルバー認定審判員にトランシーバーを携帯していただいています。これについては,他の審判員,役員の方,実際に審判をされた方からのさまざまなご意見が聞こえてきています。
トランシーバーについては,実は私が雑談の中でチラッと提案し,試験的に運用してみようという話になった経緯があります。審判員の判定精度の向上に役立つと確信し,いつか導入できないものかとずっと思っていました。

 

このことについては何回かブログに書いているかもしれませんが,2年前の冬に,NPB審判員も輩出している団体で3人制審判を勉強する機会があり,泊まり込みで勉強会に参加したことがあります。それまで4人制しかやったことがなかったのですが,勉強会初日に簡単な座学とドリルメニューを行った後,翌日から実戦で3人制の塁審として試合に出場することになりました。
試合に出るにあたって,指導員の方から「インジケーターは要らないから,これを持っていきなさい」と渡されたのがトランシーバー。無線機を通して,走者の位置の確認,審判同士のサインについての指示,そしてフォーメーションに関する指導がワンプレーごとに入ってきます。塁審を務めた私ともう1人の方は3人制ド素人でしたが,控え室からの無線にも助けられ,判定事故を起こすことなく,試合を成立させることができました。
その勉強会で学んだ3人制は,それ以来一度もできていませんが,4人制に応用できる動きや視点も数多くあり,5日間程度の泊まり込みでしたが今日のアンパイアリングに非常に役立っています。
自分のスキルアップだけでなく,審判員を育てる立場にもあるということで,何とか育成のシステムを一部分でも導入できないかという考えをずっと持っていました。

 

トランシーバー導入について話し合いを持った際には,ゴールド審判員や役員の間でも賛否が分かれました。

「イヤホンを着用した場合,判定に支障が出るのではないか」
「審判員を遠隔操作するような形になり,シルバー審判員から不満が出るのではないか」
「かえってトラブルのもとになるのではないか」
「操作に不慣れな控え審判員が担当した場合,どうするのか」

などというように,さまざまな反対意見もいただきました。
実際に,トランシーバーを携帯して試合に出場したシルバー審判員の方からは,「信頼されていないように感じる」という率直な感想もいただいています。その一方で,「試合中のアドバイスで参考になった」「自信を持ってジャッジできる」という声も聞かれます。

 

実際に運用していくとなった場合の案・・・

・イヤホンは装着せず,胸ポケット等に身に付けていただく。
判定する上で,「音」は重要な判断材料ですので,音を遮る可能性のあるイヤホンは現実的ではない。
選手に聞こえるような音量ではありませんので,スピーカーホンでも問題ないと考えます。

・判定に口を挟む形ではなく,信頼性の高い判定ができるような位置取り・動きを行うための助言をさせていただく。
試合中のトラブルの大半がクロスプレーだと思います。プレーが起き,いざ判定!というタイミングで,控え審判員が「今のはアウトですよ」などと指示することは当然あり得ない。越権行為以外の何物でもありません。プレーを判定するのは球審・塁審以外にはできません。
誤審のほとんどは死角を作ってしまっているから起こります。死角をできるだけ作らない位置取りの仕方がありますが,その位置取りを瞬時に判断し動くことに不安のある方も多いのではないでしょうか。そこを補う形で無線機を活用することで,判定を巡るトラブルを随分減らせるのではないかと考えます。
また,トラブルになりやすいのが「ボーク」「インフィールドフライ」等のルールの適用です。私が見てきた試合の中でもどれだけ見落とされているかは数知れません。審判講習会でもこのことについて説明しますが,教材となるものが少なすぎるため,いざというときに判定することができないという方も多いように感じます。こういう類いのプレーに対する着眼点を試合の中でお伝えすることができれば,適用されるべきところで適用されないということが少なくなるのではないかと考えます。

・試合中に指導できることのメリット
従来であれば,試合中の判定についての反省会を試合後に行うわけですが,試合に出る審判員や控え審判員がチームの指導者であったりする場合が多いため,試合後の時間に制約があります。改善点を試合中に指導できることで,試合後の反省会の時間を省くことができます。また,控え審判員が指摘したことを材料に,試合中にアンパイアリングの改善を図ることができるため,上達を実感することができるのではないかと考えます。

 

 

批判を恐れずにいろいろ書きましたが,休日返上でグラウンドに立ってくださるお父さん・お母さん審判員の方々が自信を持って判定できるような形での運用を望んでいます。子どもたちのプレーを判定する立場の一人である自分自身もスキルアップに努めていきたいと思っています。

私で答えられることであれば,どこでも相談・質問に応じますので,遠慮なく聞いてくださいね。

 

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