2015.8.18(火)
宮城県代表の仙台育英高校も26年ぶり(元ダイエーの大越投手がエースだった時以来)に準決勝に進出、いよいよ大詰めを迎えた夏の高校野球。
大会が始まる直前のインターネット記事をもとに、投手起用について考えていきます。
参考サイト①:Yahoo!ニュース(2015.8.4記事)より
「高校野球を「残酷ショー」から解放するために――なぜ「教育の一環」であることは軽視され続けるのか?」
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6169505
参考サイト②:Yahoo!高校野球コラム(2015.8.11記事)より
小宮山悟が語る、球児の投げ過ぎ問題 「なぜベンチ入り人数に制限があるのか」
http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201508060010-spnavi
上記①の記事には、現状の高校野球大会の運営は「教育の一環という観点から考えて正常ではない」とはっきり書かれています。高野連で投手の肩肘関節の検診を行った上で大会を運営していますが、それだけでは投手の故障を未然に防ぐことは難しいといった見解が示されています。それを踏まえ、アメリカの「Pitch Smart」という投手の投球数及び休養に関するガイドラインが紹介されています。
上記②の記事には、元大リーガー小宮山悟投手の「投手としての、投手に対する考え方」が書かれています。小宮山さんは教育学部出身で教員免許を持っていることでも知られており、教育的観点からも述べられており非常に説得力があるなぁと思いながら読みました。
夏の高校野球の現状のルールでは、大会としての休養日を設けてあるのみで投球制限等は設定されておらず、投手の起用方法は完全な現場判断に委ねられています。主戦投手中心の起用になっているチームや左右2人の投手を使い分けているチーム、複数の投手による継投が徹底されているチームなどさまざまで、監督の考え方が表れる部分であろうかと思います。
栗生スポーツ少年団さんが出場した、「少年野球の甲子園」とも呼ばれている学童全国大会が先日まで行われていましたが、決勝戦で投げ合った投手は5日ないし6日連続(全試合)でマウンドに上がっています。投げ抜けるタフさにあっぱれですが・・・どうなんでしょう。いろんな意見があると思います。
※学童全国大会試合結果:http://www.sponichi.co.jp/baseball/gakudou/2015/kumiawase.html
吉成はというと・・・
大会は土日だけですが、先日閉幕した学童宮城県大会では、区予選からの計10試合全てでコウセイが登板しました。1日2試合に投げたこともありました。夏に向かうにつれて状態を上げ、大会期間中安定したピッチングを続けました。
ブログをさかのぼっていただくとわかりますが、春から複数の6年生を対象として投手練習や実戦登板の場を設け、ピッチャーとしての適性を確かめてきましたが、夏に公式戦で登板できる状況まで持っていくことができず、結果としてコウセイに負担をかけることになりました。コーチとして責任を感じています・・・
秋に向け、1〜2イニングをしっかり投げられ、公式戦登板も視野に入れられる投手を新たに各学年2人以上は育成する必要があると思っています。いろんな意味で少年野球がゴールではないですからね。主戦投手には壊れてほしくないし、野手にも投手を経験してほしいという思いがあります。ただ、ピッチャーは試合の8割を支配するとも言われており、誰でもできるポジションではないことも確かです・・・
6年生が公式戦や招待試合を戦えるのは9・10・11月の3ヶ月。投手の件も含めて、いろんな経験をしてもらいたいと思っています。
冒頭に戻りますが、、、
高校野球の投手をめぐる議論、今後どうなっていくのでしょう? 動向に注目しています。
高校野球が変わると、次第に小・中も変わるような気がしますので・・・
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