成長期のスポーツ障害予防 指導者講習会

2015.2.17(火)

日曜日、新年会とは別会場で全軟主催の「成長期のスポーツ障害予防」指導者講習会が行われました。講師は東北労災病院、東北大学病院の先生方で、座学と実技合わせて約3時間半の講習会でした。
吉成からは高橋コーチ、吉田事務局副部長と私の3名が参加しました。

 

 

 

 

野球少年・少女に多く見られる、成長期特有の肩や肘の障害を中心に、故障の予防あるいはリスクの軽減につながる投球動作や運動動作についての理論について学んできました。ウォーミングアップ、クーリングダウン、コンディショニングに有効なストレッチ方法もご指導いただきました。

私も選手の投球フォームを動画撮影し、選手に示しながら分析する形で指導することがありますが、良いボールは投げられているが故障のリスクが高い状態の選手や、不良なフォームのためパフォーマンスも低く故障のリスクもある状態の選手もいるように感じています。

痛みの状態と関節の状態とが必ずしも一致しない場合もあるということで、我々指導者が子どもたちの動作や体の状態のわずかな変化に気付き、場合によってはこちらからストップをかけ、故障を予防していく必要があると思います。

 

 

↑両腕に爆弾を抱える吉田氏、ストレッチ(実技)に挑戦! 自分の肘届かず!

 

 

私自身も、小学校5年生の時に野球肘の診断を受けています。当時は投手ではなく三塁手でしたが、肘の下がる不良な投球フォームにより、野球を初めてわずか1年余で故障をしてしまいました。初期だったので、無理のない範囲で野球をやりながら治療をしていました。保存療法で痛みは消失し、特に可動域が狭まるなどの後遺症もありません。
ただ、今回の講習では重症で手術に至ったケースなども取り上げられており、衝撃を受けました。

子どもたちにとっては「今」野球ができないほうがよっぽどつらく、いくら「今の投げ方では壊れるよ」と言われても理解ができないと思います。しかし、故障で野球ができなくなることは悔やんでも悔やみきれません。指導者としても、そういう選手を出してはいけないという思いを常に持っています。故障のリスクを取り除くための動作指導というものも必要だと思います。今回の講習会では、投球動作指導の着眼点についてもお話がありましたので、成長期の故障を予防するため、指導の参考にしていきたいと思っています。もし医療機関のご協力が得られるのであれば、チームとして定期的にメディカルチェック等をしてもらうのもいいかもしれませんね。

 

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