監督代行を経験して(その4:発破のかけ方)

2014.10.9(木)

監督代行シリーズ。今日が最終回です。
今日は直近の試合から感じたことを記します。

 

先日の木町通フレンズさんとの試合。
監督が合流できず、私が急遽監督代行で試合を行うことになりました。
土曜日の朝一番、集合して1時間足らずで試合開始。
選手たちの気持ちを「試合モード」に切り替えていくのに時間を要しました。

「監督は来ないんですか?」「Tコーチは??」
選手たちも心配そうに私に聞いてきました。
ただ、何を言ってもどうにかなるものでもない。急ピッチで試合準備を行いました。

 

いざ試合になると・・・
普段ならばできるはずの動きができない。攻守ともに「一歩目」の出足が非常に悪い。

この出足の遅さが災いし、判断も狂わせました。
牽制アウトが2度。バント失敗も2度。幾度とあったチャンスは全てフイになってしまいました。
監督に良い形でバトンタッチしたいと考えていましたが・・・

 

試合のカテゴリーで記事にもしていましたが、先発A君(#10)の状態からして、1点あれば十分勝ちに持ち込めると見て、先攻ということもあってとにかく先取点を取りに行こうという話をしていました。
結果は、最後に木町さんの4番バッターの素晴らしいバッティングの前に撃沈。サヨナラ負けでした。
4回まで完全試合ペース、完全に封じていました。それでも勝つことができませんでした。

 

手を抜く選手などいない。私の目には、選手たちは一生懸命やっているように映りました。
1点のために極めて手堅い作戦を敷きましたが、うまくいきませんでした。

やることをやらないと勝てない。そのことはわかっていました。
厳しいようですが、勝たなければいけない試合で勝てなかったのは「なるべくしてなった」ことだと思います。

こういう試合で勝利に導くために、ベンチからできることは何だったのだろうかと自問自答。
発破のかけ方が甘かったかなぁ。

 

じっと見守り、選手に任せるやり方もあります。
状況を打開するために、あえて強い言葉で発破をかけるやり方もあります。
監督は見守るだけ、コーチが先頭に立って選手を動かすやり方もあります。
逆に、打者にも投手にも1球1球サインを出す徹底した管理野球もあります。

 

うまく使い分けて、選手たちにうまく発破をかけ、チームを良い方向に導ける指導者になりたいと思いますが・・・
まだまだですね。

私の理想は「監督が動かない試合」。選手が状況判断して動ける形が私の理想とするところです。監督代行を務めるときにもその意識を持っています。なぜなら、自分で考えて動けるようになったら、野球って本当に面白いと思うからです。
(その意識が強すぎると、監督が動くべきところで動けない、今回のようなことが起きるわけですが…)

残念ながら、週末だけのチーム練習ということもあって経験不足であり、現段階ではチームとしてそのレベルにはない。普段試合にあまり出ていない選手を率いているときはまた違った難しさもあります。それでも、6年生中心に目配り気配りをして指示するようには言っていますし、いろんなことを発信しながらプレーするように伝えています。そうして少しずつでも自分たちで動けるようになっていければいいのかなと思っています。

 

今週末の岩出山大会が、今季最後の監督代行になると思います。
メンバーを見て「え、9人!?」とびっくりしましたが、9人ギリギリで遠征です。
凄いチームと対戦させていただけるので、私も非常に楽しみにしています。

ベンチワークはいろいろと試行錯誤中。
今週4回にわたって書いてきましたが、あえて違うことをするかもしれません。
「自分でブログに書いてたじゃねぇか!」「言ってることとやってることが全然違うじゃないか!」というお叱りがあれば、甘んじて受けます・・・(汗)

選手たち、車酔いするなよ!! ケガするなよ!! それ以前に、体調崩して休むなよ!!
もう、心配事が絶えません。(笑)

 

とはいっても私はあくまで「代行」です。まずは本来のコーチとしての役割に徹することです。
監督代行をさせていただいて経験したことが、コーチをやるときにも活きていると思います。

何十年後の話になるかわかりませんが、いずれはどこかで野球の監督をやりたいという思いがありますので、コーチとして、あるいは審判としてグラウンドに立っている時も、監督という立場を少し意識して野球に関わっています。これは初めてコーチになった6年前から不変ですし、これからもそうだと思います。
采配については全くもって経験不足なので、いろいろ考えてシミュレーションして……って決断に時間がかかるものですから、何日も前から考えたりもしています。(笑)
緊張しますが、楽しいものです。
試合中、ベンチで浮き足立っていたら、「落ち着け!」「しっかりね!」と声掛けてやってくださいね。(笑)

 

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