監督代行を経験して(その3:目先の勝利か、将来か)

2014.10.8(水)

監督代行を題材に記事を書いているうちに、いろいろと書きたいことが増え…
今日も「次回へ続く」で締めます。(笑)
自分中心の話でおもしろくないかもしれませんがご辛抱ください…

 

今回は、地元でコーチをしていた頃の試合について書きます。
高校時代から今と同じように少年野球に関わっていたわけですが、試合ではベンチ入りできる人数の都合上、主にスコアラーとしてのベンチ入りでした。
コーチとなって3年目の年。シーズン中に急遽、3年生以下の大会が開かれることが決定しました。(キッズ大会のようなものではなく、マウンド間を縮める以外は通常のルールで行われました)
急でしたのでチーム作りも難航。ただ試合のできる人数だけはそろっていましたので、私が監督を引き受けることになりました。というか自分からオファーして監督になりました。

2ブロックでリーグ戦をやり、各ブロックから2チームが決勝トーナメントに進むという方式でした。
自チームは出だしから好調で、最終戦は決勝進出が掛かった試合となりました。

 

それまでは、試合でもある程度投げられるレベルにあった投手を起用し、勝つことができていました。相手打者はほとんど打てませんでした。
それでも多くの子どもに投手を経験させたくて、3人ほどの継投で勝ち上がってきました。先入観にとらわれることなく、野手にもさまざまなポジションを経験させました。その試合まではそのやり方で勝つことができていました。
決勝の掛かった試合も好調で、6点リードで最終回の守りに入りました。

そこで最終回に、初登板となる選手をマウンドに送りました。サウスポーで、将来的にはピッチャーになってほしいな、順調ならばなれるだろうなと予感させる選手でした。フォームもしなやかでしたが、いかんせん制球力が他の投手より大きく落ちる。不安はありましたが、これも経験だろうとマウンドに送り出しました。

案の定、不安は的中。こういう嫌な予感って不思議と当たるものです。
ストライクをなかなかとれず、立て続けにフォアボールを連発。あっという間に塁が埋まり、1点、2点…
それでも我慢すると決めていました。

3点目も押し出し。4点目も押し出し。
「1アウトだけでもとってくれ…」と、祈るような気持ちで見ていました。それがまずかった。

ノーアウト満塁、1人の生還も許されないような状況で普段投げていた投手にスイッチ。しんどい状況でマウンドに送り出すことになってしまいました。

「何とかしのいでくれ…」
そんな気持ちで見ていましたが、同点に追いつかれてしまいました。
いくら普段投げているとはいえ、監督のエラーをカバーすることを求めるのは酷でした。
勝ちゲームが引き分けに。

子どもたちはガックリ。応援の保護者の方々からも非難囂々でした。
17歳、初めてチームを率いる立場になった人間の「経験不足」をここで露呈してしまいました。
普通に考えて、采配ミスです。

 

 

言い訳をするつもりはありませんが、自分は「3年生だし、勝ち負けよりも3年後を見据えて経験させることが重要だ」という認識でこの大会に臨んでいました。最終戦もそのスタンスを変えずに臨みました。
しかし、子どもたちや保護者の考え方は違いました。勝てるチャンスがあるならば、勝ちたい」でした。

勝たせるべきだったのかもしれません。無理して投げさせることもなかったのかもしれません。

普通にやっていれば勝てた試合。
経験させることを優先し、その試合を落とした。負けに等しい引き分けでした。
「1個でもアウトをとらせてあげたい」と、采配に温情が入りました。

 

ただそれは結果論。

この試合から4年経ちましたが、未だに葛藤があります。
目先の勝利に徹するか、将来に向けての育成に徹するか。

 

少年野球はいずれ終わります。
でも、子どもたちの野球人生はその先も続いていく(かもしれないし、違うかもしれない)。
もちろん勝ちたかったですが、それ以上にとにかくいろいろな経験をさせたかった。
ただ、それで良かったのだろうか?と今でも思います。
投げさせることより、勝たせることのほうが選手たちの経験として重要だったのかもしれないし…

こういう試合をすると、子どもたちには「本当なら勝てたのに」という気持ちしか残りません。
初めて投げた子も結局1アウトもとれずに負けてしまい、前向きな気持ちは残りません。

しかし、勝利と将来、どちらを優先すべきかを子どもたちの気持ちだけで決めるのは危険です。
どちらをとっても、一歩間違えると子どもの野球人生を大きく狂わせる結果になることもあります。

「勝利」にこだわるあまり、勝つために無理をさせた結果、壊れてしまう可能性もある。
試合に出るメンバーが固定化され、試合に出ていない子どもが腐ってしまう可能性もある。
「将来」にこだわるあまり、失敗経験を多くさせすぎて、子どものほうが大きな挫折を感じてしまうこともある。

両者のバランスも含め、しっかりと見極めていくことが必要だということを上述の試合から学びました。
「こだわり過ぎ」は良い方向に転がらないのかもしれません。どちらを優先すべきか。その答えには今もたどりついていません。いずれにしても、チームのことも子ども一人ひとりのことも両方考えて指揮を執っていく必要があるんだなと思いました。
勝利と育成、かける比重をどうするか、定期的に見直しをかけていくことも大切かなぁと思っています。ここは本当に難しいです。悩ましいです。

 

なお、自分の率いた試合で初登板をした子のその後ですが…
昨年6年生となり、チームを卒団しました。
帰省する度に見に行っていましたが、背番号「1」を背負い、7イニングを完封できるほどの投手に成長していました。
中学校進学後も野球を続けていると聞いています。
この子には初登板で苦い経験をさせてしまいましたが、野球を続けて頑張っていると聞いてほっとしているところです。
これからもガンバレ!!

 

次回に続く…

いつまでも書けてしまいそうなので、次回で無理矢理最終回にします。
直近の試合で感じたことを記します。

 

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