2014.10.7(火)
昨日の続きです。
監督代行を務めた試合の中で、「あぁ、やってしまったな」と今でも後悔している試合があります。
9月の中山とびの子杯、榴少年野球クラブさんとの試合です。
1回の表、吉成の攻撃。
手堅く1アウト3塁の場面を作るはずが、強引な走塁でアウトに。私の指示の不徹底で得点のチャンスを逸してしまいます。
相手チームは強豪で、得点のチャンスはそう多くはないだろうというふうに読んでいましたので、初回から送りバントをしました。そこまでは良かったのですが、一つの「作戦」「戦略」として成立させることができなかったのはベンチのエラーです。
チャンスを自ら手放すような格好になり、何とか立て直してほしいと1回裏の守備に送り出しましたが…
不安は的中しました。
普段であれば考えられないようなミスも連発。打順1巡目は先頭からエラーで出塁を許し、6番まで連続出塁。7番は何とか外野フライに打ち取りますが、8番からはまたずーっと出塁。打ち取った当たりも誰も届かないところに落ち、1アウトしか取れずに11失点してしまいました。
エースA君(#10)は前日に2試合完投しており、この日は登板させないと決めていました。4年生の中にも登板経験のある選手はいましたが、それまで4年生大会に向けて14mのマウンド間で調整していたので登板させたくないと考えていました。登板経験のある2人の6年生(K君・T君)で何とかしのいでほしいと期待していましたが、歯止めが利かなくなってしまいました。
先発したT君(#8)、味方がエラーしても、打たれても、一生懸命投げてくれました。
投手としては経験不足な部分があり、力関係は明らかに相手が何枚も上でした。それでもしっかり相手打者と勝負していました。
T君の登板する以前に流れを悪くしてしまい、しんどい状況の中で投げてもらわなければならなくなったことは、1回裏の16失点という結果を招いた大きな要因に他なりません。本当に申し訳なかったと思います。
11失点したところで投手交代。同時に控え選手も試合に送り出しました。ほとんど準備もさせぬまま…
完全な負け試合。こんなふうな起用をされて、選手たちは嬉しいのだろうか?
全くもって不本意な采配になってしまいました。
リリーフしたK君(#2)も平常心では投げられるはずもなく、1戦目にも登板していたためボール自体も本来のものとはほど遠い出来でした。
結果的に4年生M君(#19)をマウンドに送ることに。準備もままならないままの登板で大量失点。2回途中で時間切れ、試合打ち切りとなりました。
私は試合の最後まで、1回表の指示の不徹底さと1回裏の判断の遅さを引きずっていました。監督代行である自分が気持ちの切り替えができていなかったことも選手に伝染したのかなとも思います。
こういう試合展開にしてしまったのは監督をした自分の責任。選手を責めたり、大声で奮い立たせたりするのは違うと思いました。静かに見守ることしかできず、21-0という大敗という結果で試合は終わりました。
あのとき…
流れを変えるために、マウンドに行って一呼吸置く判断もできたかもしれない。
失点がかさむ前にもっと早く投手交代したほうが良かったかもしれない。
チーム事情に加え、監督代行の経験不足で判断が遅れ、瞬く間に点差は広がり、後手に回ってしまいました。
ブロック優勝もかかった試合でしたのでショックは倍増。
勝敗等の結果は監督の責任とよく言われます。「責任を取る」とは言うものの、プレーで取り返すことはできない。選手以上に難しいポジションだと痛感しました。同時に、采配する上で「躊躇」や「迷い」ほど怖いものはないとも感じました。
こういう試合展開下では、選手たちも気持ちの切り替えが難しい。試合が終わった後も尾を引いてしまう。
自分は監督代行として、この試合で選手たちに何を教えることができたのか…
時間が経ち、ようやく落ち着いてこの試合のことを振り返られるようになったので、今日このタイミングで記事にしました。
自分のやり方で、選手たちを「動かす」ことはできるのだろうか・・・?
ベンチから指示する部分と、選手に任せる部分。
この判断を誤るととんでもないことになるということをこの試合で学びました。
少なくとも、上述の試合では的確な判断はできなかった。指導者として壁にぶつかった感覚がありました。
監督代行としてというのももちろんありますが、ベンチワークに関わる者として、指導者として、必ずこの試合を今後の糧にすると心に誓いました。
それからしばらく監督代行の機会はありませんでしたが、先日の試合で突然その機会が巡ってきました。
次回へ続く…
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