監督代行を経験して(その1:どの試合でも不変の意識)

2014.10.6(月)

私が吉成野球小学部のコーチとなって2年目のシーズンも終盤を迎えています。
大会重複等の関係で、僭越ながら年に何度か監督代行をさせていただくことがあります。今年は7月のタカハシ杯、9月の岩切招待、中山とびの子杯で、僭越ながら監督代行をさせていただきました。残念ながら勝率は悪いです。(笑)

自分が采配をする試合は、いわゆるフルメンバーでは試合に臨めないことが多いです。帯同人数も10名前後のことが多く、選手起用にも頭を悩ませています。
6年生こそ帯同しているものの、試合出場機会が限定されている選手をいきなりAチームの試合に出さなければならないこともしばしば。普段のポジション・打順を貫くことは到底できませんので、試合経験を積んだ高学年の選手たちにどうしても負担を強いる形になってしまいます。1〜3年生の“黒ユニデビュー戦”にも立ち会わせていただきました。

 

自分が采配を振るう時、どんな試合でも必ず意識していることが3つあります。

①監督が目指す野球を徹底すること。
②試合のテーマ(約束事)を全員に理解させること。
③選手のミスを責めないこと。

 

①について。
これは、コーチとしては当然持っていなければならないスタンスだと思っています。
私が監督代行というだけで選手たちが普段通りの心理状況でなくなるのはわかっていますが、試合中「監督だったらどうするか」ということを常に意識して戦略を練っています。
監督とコーチが例え全く違った野球観を持っていても、どこかで折り合いをつけてやっていかないと子どもたちが混乱してしまいます。
(例え話であり、吉成の指導者陣がそういう状態にあるということでは全くないことを念のため補足しておきます)

 

②について。
私はオーダーを決めるのにものすごい時間がかかります。試合前夜から、いやもっと前からいろいろ考えています。優柔不断な性格がそこで出るんですね。(笑)
帯同メンバーや試合前後のスケジュールを確認し、「●●は内野を守ることが多いから外野をさせてみよう」「●●にはできるだけ打順を回るようにしたい」「公式戦が近いから、それを意識した布陣にしよう」などと、私なりの「テーマ」をオーダーにも反映させています。
メンバーを発表しただけで普段試合に出ることの少ない選手たちにそれが伝わるかどうか。それは難しいと思います。ですから、私の試合前ミーティングはいつもよりもうんと長いです。(笑)
正直、勝利を目指すには心許ない布陣でも・・・ それ以上に心許ない監督代行でも・・・
それでも、ただ試合をして終わってしまうのでは良くないと思うんです。試合の中で意識して取り組んでほしいことはきちんと伝えてから試合に送り出すようにしています。

 

③について。これが難しい。
いろんな考え方があると思いますが、ここでは「私が采配する時」という前置きをして述べます。
②で述べたように、試合前はとても口数が多いです。(笑) 「意識づけ」を大切にしたくて・・・
一方で、試合中はというと、比較的静かなほうだと思います。試合中は、盛り上げるための声掛けや、試合前に伝えたことを再確認する声掛けはしていますが、ミスに対しては絶対に責め立てません。プレーの後に何か言うにしても、気持ちの切り替えを促すための声掛けであって、ミスを責めたことはないと思います。
ミスが起きたときに、「なぜそうなったのか?」を自分で気付くことができればそれで一つ経験値になります。誰かから教わったことより、自分で感じたことのほうがずっと覚えているものです。選手自身の「気付き」を尊重するために、言いたいことがあってもあえてぐっとこらえることがあります。

 

最後に監督代行をした試合は21失点で記録的大敗。それでも3つの意識は変えませんでした。
北部選抜では監督が合流するまでAチームを采配しましたが、そこでも変えませんでした。

それで良かったのかな?と自問自答しながら、今日の記事を書きました。
次回に続く・・・

 

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