2014.8.26(火)
先日の新人大会にて。
吉成にとって最後の試合となった3位決定戦でのことでした。
最終回の攻撃を前にして、12点のビハインドを負う試合展開でした。控え選手も練習組の4年生を除いてはほぼ試合に出場している状況でした。
唯一、5年生でベンチに残っていたのが8月に入団したばかりの5年生S君(#25)。
入団後すぐに公式戦が始まったため、チームで練習できた回数も少なく、招待試合等での出場経験もまだありませんでした。それでもすぐにチームに溶け込み、今大会も全ての試合でベンチに入りました。出番がない中ずっとチームに帯同し、戦況を見守り続けてきました。試合の大勢が決まったどこかの場面で「デビュー」を飾らせることができないかということが頭にありました。
最終回の攻撃は途中からマウンドに上がっていた8番K君(#20)からでした。9番主将S君(#10)、そして1番M君(#14)へとつながる打順でした。
私が4回裏の守備中に、「K君のところで、S君(#25)代打で出しませんか?」と監督に提案。ベンチの間では「そうしよう」ということでまとまっていました。
その後、監督がS君のもとに行き、「試合に出るか?」と声を掛けました。
するとS君、一気に顔がこわばり、「えっ・・・いやッ・・・」と固まってしまいました。
ベンチの選手たち、そしてコーチ陣も背中を押すような声を掛けますが、結局本人の強い意向により出場は見送られることに。
前日の女子チーム練習試合でヒットを放ち自信をつけ、4年生大会でもきっとチームの中心で活躍してくれるであろう4年生Mさん(#22)が代打に送り出されることとなりました。
誰しも「デビュー戦」は心細いものです。
しかも、点差は開いたとはいえ公式戦でのデビューともなると緊張しないはずがありません。この試合に出るかもしれないということを試合前にでも伝えておけば、心の準備はできたかもしれませんが・・・
普段試合に出られない選手が試合に出られるとわかれば、喜んで試合に出て行くだろうと思っていましたがそうでもないようです。素直で優しい性格の子どもであればなおのこと。
自分は選手時代、いわゆる「補欠」の時期が多かったですが、試合で誰を使うかを決める監督、そして試合にいつも出ている選手のことを心の底から恨んだこともありました。(笑)
ケガしろ!とか、具合悪くならないかなぁとか、思ってはいけないことを考えたりもしたものですよ。
自分の身の丈もわからずにね・・・(笑) 今考えると本当に愚かですね。
試合に出ることに心の準備なんていらない選手もいれば、心の準備に時間がかかる選手もいるんです。
以前に「控え選手の役割とは?」という記事を書いたことがありますが、緊張する暇もなく突然出番がやってくることもあります。試合展開を読んだ上で采配しますので、ある程度そういった部分が出てくるのはやむを得ないと思います。しかしながら、選手に試合の中で最大限のパフォーマンスをしてもらうために、できる限り「心の準備期間」を設けてあげる必要があるのかな、と考えたりもします。そこはコーチに求められる役割の一つだろうと思います。
試合に慣れていない選手であればなおさら、その必要がありそうです。定期的に試合に出られている選手でもド緊張状態でプレーしている姿がありますので、性格的な部分も大きいですね。
そのことを理解した上で、子どもたちと接していけたらなと思っています。
P.S.
心の準備の一助になるかはわかりませんが、ここで「プチ情報」を流しておきます。
9月、10月も招待試合が連続して入ってきます。重複している日もあると聞いています。
なんと、中には4年生大会と招待試合2大会、合計3大会重複している日もあるそうです!!
現在4年生以上で26名ですので、まだメンバー構成は決まっていませんがジュニアチームのメンバーも招待試合に参加するようになると思います。全員に出場のチャンス到来か!?
楽しみにしていてくださいね♪ 私も今から楽しみです。
コメント & トラックバック
コメントする