コンディションの悪いとき

2014.3.26(水)

今日は選抜高校野球が雨のため中止になりました。
順延は2年ぶりとのことです。

日曜日には北部選抜大会がありますが、雨予報。
コンディションの悪い中でも試合をしなければならないケースが出てきます。
雨男の私がコーチをしているうちは避けられないでしょう。(笑)

チームのブログですので、自分の選手時代のことをつらつらと綴るのもどうかと思いますが、今日は自分の公式戦初先発の話を綴ります。

 

中学3年の春。
外野手と投手を兼任していた当時、開幕から投手中心に練習試合に出していただいていました。
冬の間に新しく身に付けた変化球や改造したフォームを自分のものにできていると実感でき、結果も出ていました。
しかし、不注意で利き手の指先を痛め、公式戦前のタイミングで思うような投球ができなくなってしまいました。
それまでの試合で結果が出てアピールできていたので、指を痛めたことは監督の先生には黙っていました。

そんな中で、公式戦の先発マウンドを任されることになりました。
平日の練習日に、チームメイトの前で先発を指名されました。
それまではもっぱら点差のついた場面での登板でしたので、「こんなチャンスはない、やってやる!」という思いでした。

大会までの練習では、状態が悪いことを自覚しながらも、試合を作ることに全力を注ごうと調整に努めました。
指の具合は回復しましたが、状態が上がらないことへの不安は拭いきれず。

試合当日。小雨が降り、肌寒い中での試合。
リリーフでも緊迫した場面での経験が少なかったので、出し惜しみせず初回から飛ばそうと決めていました。
後ろはレギュラー陣が守っています。

先頭打者。センターへのフライで打ち取りました。
が… センターがまさかの落球。
いきなり重苦しい空気が流れました。

経験のある投手であれば、1つのミスで崩れることは少ないかもしれませんが、自分にはそこまでの余裕はありませんでした。
エラーに四球が絡むと大量失点になると思い、ストライクをほしがりました。
その結果ボールが真ん中に集まり、連打を浴びてしまいました。

何とか3回まで投げたものの、4失点。
投球リズムが悪く、自分のボールも投げられない。
毎回ランナーを出し、よく4点で収まったというような投球内容で試合を作れませんでした。
降板後の試合展開はほとんど覚えていません。試合には敗れてしまいました。
この試合が、自分にとって最初で最後の公式戦先発マウンドになりました。

 

1人の不安は、不思議とチーム全体に伝わってしまうものです。
試合を作るピッチャーであればなおさらです。

普段の頑張りはみんなが見ている。
試合で緊張する。自信がない。コンディションが悪い。
そういうときでも、「普段通り」にやるしかない。
「普段通り」にやれば、失敗しても誰かがカバーしてくれる。
気負ってもどうにもならないということをこの試合から学びました。

逆に言えば…
練習以上のことは試合ではできない。できたとしてもそれは真の実力ではない。
だからこそ、練習をきちんとやらないといけない。
練習での姿があんまりでは、仲間が助けようと思ってもカバーしきれない。
「ごまかし」はきかないのです。

 

その試合から、野手での出場が中心になりました。
最後の大会も外野手で出場していましたが、点差がついた地区予選の1回戦、最後の1イニングのマウンドを私に託してくれました。

投手としての練習は続けていましたが、しばらく登板から遠ざかっていました。
それでも、「普段通り」の投球をすれば大丈夫。そういう意識でマウンドに上がり、3人で抑えることができました。
やってきたこと、感じたことは間違っていなかった。無事登板を終え、ほっとしたのを覚えています。

 

 

「普段」を大切にすることが、勝利への、上達への近道です。
がんばれ吉成戦士!

 

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