選手を潰さない

2014.3.24(月)

今日は特に予定もなく、家で選抜高校野球を見ていました。
第3試合の強豪校同士の延長15回までもつれる大熱戦、見応えありましたね。

今日の第3試合は、両先発投手が延長戦に入っても投げ続けました。
明徳の投手は15回完投で、200球近く放ったかもしれません。
両チームの大黒柱の力投が光った好ゲームでした。

その一方で、投手の投球過多が心配です。
地区大会から1人で投げ抜いてきた投手もいるようです。
ここ最近は、継投で勝ち上がってきたチームも多くなってはきたものの…

近年、少年野球においても投手の投球過多が懸念されています。
学童期に、オーバーユースや無理な動作によって肩や肘に負荷がかかると、野球肘などのスポーツ障害を負うリスクがあります。
また、重症化すると骨や関節の成長に影響が出る可能性もあります。
痛みが出たときには重症化している場合も往々にしてあります。

中学時代、私の1学年上の先輩が肘の手術を経験しています。(野手の方でした)
私自身も、小5の頃に野球肘を経験しています。野球を始めて1年のことでした。(当時、投手ではありませんでした)

好きな野球ができなくなることほどつらいものはありません。しかも学童期に。
ですから、正しい投球動作を習得し、ケアに努めることが重要です。
指導者は選手に無理をさせない(選手を潰さない)よう、正しい知識を持って指導しなければなりません。

選手にとって投げやすい形が、無理のない形とイコールとは限らないのです。
むしろ、イコールでない場合が多いぐらいです。
それでも、子どもたちは投げやすい形で投げたがります。

仙台市の少年野球における公式戦では、1日14イニングまでという投球イニング制限を設けています。
各チームで投手をできる選手が増え、一人の投手にかかる負担が軽減されるようになってきています。
それでも、故障は起こります。
成長期ということで仕方のない部分もありますが、症状が出ないうちに、あるいは軽いうちに、大人が気付いてあげないといけない。
勝利よりも大事なことだと思います。頑張れなくなったら終わりですから。

投げ方を直すよう指導されている選手は、今の投げ方では将来故障するリスクが高いということを自覚しましょう。
好きで始めた野球をもっと好きになってもらい、上を目指してもらいたいという願いです。

選手たちに無理はさせません。
故障さえなければ、遅かれ早かれ飛躍できる時がきます。
我々コーチングスタッフは、潰すことなく次のステージに送り出すことを優先して指導していきます。

 

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