大舞台 〜本気になれたから流せる汗と涙〜

2019.6.19(水)

先日,石巻市にある河南中央公園野球場にて,マクドナルドトーナメント宮城県大会が行われました。青葉区の仲間である旭丘少年野球クラブさんが仙台市第二代表として出場され,見事初戦を完封で突破。二回戦は激闘の末惜しくも敗戦となりましたが,決勝戦の結果により,東北大会出場を果たしました。

 

 

こちらが初日の試合の様子です。

とても試合のできるグラウンドコンディションではなかったのですが,5イニングに短縮し,何度も何度もボール交換を行いながら予定の4試合が行われました。

旭丘さんは最終試合に登場。
こんなコンディションでも,今出せる力を懸命に出そうとする場面がたくさん見られました。その集中力はチーム全員の努力の賜物だと感じました。

 

 

印象的だったのは旭丘さんの投手君。
雨の影響でカウントがボール先行になりがちで,ボール交換が度重なりリズムも作りにくい状況。相手にファウルで粘られても,簡単に四球を与えません。厳しいコンディションの中でも,投手の役割をしっかり認識し実践した(ストライクを取れば守ってくれる)投球にあっぱれ。

そして,旭丘さんの最終回の守り。2アウトから一塁手が平凡なフライを落球。普段ならば間違いなく捕っているフライも,雨の影響もあって思うようなプレーができません。
一つのミスで流れが変わりそうなところで,H監督がすかさず守備のタイムを取り,ナインがもう一度集中。次なるミスを未然に防ぎ,完封勝利を収められました。

 

 

 

こちらが翌朝8時前のグラウンド。
どこが本塁でどこがマウンドだか全くわからない状態。それでも試合に向けての準備が進められ,雨が小康状態になった11時から,予定の3試合が行われました。試合決行に向け,大勢の関係者の方のグラウンド整備等の協力があったと聞いています。

 

 

 

 

 

こちらが14時過ぎのグラウンド。

吉成の体育館練習を終え,旭丘さんが出場する2回戦の途中に到着。

最大6点の差がつきましたが,決してあきらめません。壮絶な点の取り合いの末,大崎ジュニアドラゴンさんが13-12で勝利。一時は1点差まで詰め寄り,最終回も素晴らしい粘りを見せました。

 

 

 

そして特筆すべきは大応援団!(動画あり)

父母会長さんを中心に県大会出場決定以降,応援団を結成。急ピッチで曲選びをし,お母さんたちが楽譜に起こして鍵盤ハーモニカの練習を重ね,この日を迎えられたとのことでした。卒団生のご父兄も多数応援に来られており,声援を送っていました。素晴らしい一体感でした。

 

 

 

 

私自身,久しぶりに応援席から少年野球を見させてもらいましたが,保護者の方が本気になって子どもたちのプレーを後押しし,子どもたちの活躍に歓喜し感涙する姿に心打たれました。自分もたまらず,持っていた笛で応援団に乱入。チャンステーマに笛で加勢してしまいました。心から頑張ってほしいと思うから,体が勝手に動きました。本当にそんな感覚でした。少年野球が持つチカラを改めて認識できた,そんな試合でした。

 

 

 

選手たちも,保護者の方達も,試合後は涙を流していました。やり切った,頑張った,でもあと一歩及ばなかった悔しさがにじみ出るミーティングもそばで見させていただきました。本気になれたから流せる汗と涙。これこそが目指すべき姿だということを強く思いました。

 

 

 

 

 

吉成が仙台市大会の準決勝で対戦した宮千代イーグルスさんも,県大会初戦で敗れはしたものの,タイブレークに持ち込む激闘を繰り広げられたということでした。宮千代さんの試合は見られませんでしたが,旭丘さんの活躍ぶりを間近で見て,仙台市の代表が宮千代さんと旭丘さんで本当に良かったと思いました。結果的にはあと1勝のところで夢破れた吉成ですが,足りないものが何だったのかを教えてくれる県大会だったと個人的には感じています。

 

我々は今シーズン,2度も県大会目前で散るという経験をすることになってしまいました。

ここから盛り返す力を持っているチームなのか,そうではないのか。

真価が問われる6月も下旬になろうとしています。

本気になって,汗をかいて涙を流し,頑張ってみませんか。
見えなかった世界が見えると,持っている才能が一気に花開くはずです。
その瞬間が来ることを信じて,またグラウンドに立ちたいと思います。

 

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