2019.2.2(土)
何年か前の納会ムービーで,ある6年生選手が私に対しこんなメッセージをくれました。
「ミスをしても怒らないでいてくれた。ありがとうございました。」
自分の立場は「コーチ」なので,本当はせっかく感謝の言葉をもらうのならば「○○を指導してくれてありがとうございました」というふうにならなければならないと思うのですが,その選手はきっと私から何かを教わった記憶がなく,小学校野球を振り返って絞り出した言葉だったのかなぁと思います…。指導不足を反省。
一応,私にも「野球観」というものがあって,手取り足取りガンガン教え込むようなスタイルもやってできないことはないと思うのですが,吉成には野球の技術を丁寧に教えてくださるコーチがいますので,私は子どもたちが野球で成長するために必要なことを伝えたり考えさせたりすることに徹しています。これまでの6年間,ずっとそうだったと思います。
野球は1人ではなくチームで行う競技なので,自分中心(わがまま)な考え方では絶対にうまくいきません。良い結果を求めるとき,「チームのために何ができるか」という視点が必要になってきます。練習や試合を自分だけのものにしようとした時,子どもたちが皆で決めた目標から外れていくときや仲間を裏切るときは,軌道修正するため,あえて厳しい伝え方をすることもあります。
前述のメッセージをくれた学年の選手たちにも,怒らなかったわけではありません。
むしろ,相当叱ったと思います。
チームの士気を下げる態度をとる選手には公式戦の最中にも叱りました。
でも,結果で叱ることはしなかった。
彼らは野球に夢中だったし,一生懸命やっていたから———-
「試合に勝つ」という目標に向かっている限りは,叱る必要がなかった。
子どもたちが野球に夢中になれる環境を作り,子どもたちが伸びていけるヒントを与えながら,見守る。
そして,何か一つでも野球の素晴らしさを学んでもらえるよう,気づきを促す。
今年もそんなスタンスでグラウンドに立ちたいと思っています。
コメント & トラックバック
コメントする