セルフコーチング

2017.1.4(水)

スポーツ心理学に関する多数の書籍を出版されている,スポーツメンタルトレーナー 高畑好秀さんの著書『野球 こんなときどうする?―自分でできるメンタル調整法』を読みました。意外と読書家なんですよ。(笑)
高畑先生の書籍,他にもいくつか購入し読んだことがありますが,参考になる点がたくさんあります。
今日はその中から「セルフコーチング」について紹介したいと思います。

 

〜引用 ここから〜

(前略)勝つ選手は理性で感情を抑えることができます。なぜなら,怒るにせよ悲しむにせよ,自分の感情をストレートに露出しても,いいことなど一つもないということを知っているからです。
自分の感情をコントロールするには,“セルフコーチング”が効果的です。セルフコーチングとは,文字どおり“自分で自分を指導する”ことです。その実践方法は,自分自身のなかにもう一人の自分(コーチ)をイメージし,心のなかで対話を繰り返しながらコントロールしていくのです。たとえば,頭に血が上っていると感じたなら,「なにを熱くなっているんだ」と,自分に語りかけてみます。このように自己対話することを習慣化していれば,いざというとき,冷静さを取り戻すことができるはずです。

〜引用 ここまで〜

 

「自分で自分を指導する」・・・小学生でも,しっかり訓練すれば必ずできるようになること,つまり,捕る投げる打つなどと同列の一種の「技能」だと私は思っています。
以前に記事にした,結果に一喜一憂するシーンが多いという気がかりな点についても,感情のコントロールができるように訓練すれば,その時やるべきことに焦点が合い,集中して取り組むことができることにつながると思います。そのために必要なことがこのセルフコーチングという技能なのだと思います。負の感情を打ち消すまでに時間がかかると,損なこと,不利なことが多いです。日常から,もう一人の自分と対話するクセをつけ,気持ちのコントロールをスムーズにできるようにすることが,試合で最大限の力を発揮する近道だと思っています。

選手たちも,試合をしていて,自分のプレーに腹が立つことがあると思います。なければ一番良いのですがそうもいかないのがスポーツの難しい所です。そういう人たちが集まって試合をするのですから,みんな失敗をしたり,思い通りのプレーができなかったりする可能性を持っています。どんな場面でも,腹が立つという怒りの感情に満たされる可能性があるということです。
次回は,その「怒り」について記事にしてみようと思います。怒りの感情をどうコントロールするか。「アンガーマネジメント」という観点から考えていきます。

 

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