ジャッジメントコール

2014.11.5(水)

もっとタイムリーに更新できれば良かったのですが。

日本シリーズ第5戦。
阪神・西岡選手の守備妨害で今シーズンのプロ野球が終幕しました。
妨害で試合終了したのは日本シリーズ史上初めてのことだったそうです。
映像を見ると、ラインの内側を走っている西岡選手に送球が当たっているように見えます。妨害行為とみなされて然るべきプレーだったと私は思いました。しかし、あの究極の場面で守備妨害を宣告するのには、審判を職業とするプロの方でも勇気がいたと思います。

「誤審だろう!」「あれで試合を終わらせるなんて…」という声も聞かれましたが、、、
あのプレーについて、NPB審判技術委員の山崎夏生さんがFacebookで取り上げていましたので、ブログ上でシェア(紹介)させていただきます。

 

「あの究極の場面で守備妨害を宣告した審判団にあっぱれ!もしもナッシング(妨害なし)としたら大トラブルになっていたでしょう。(中略)ルールの知識は机上では測れません。ああいった場で適用できる肝っ玉も含まれるのです。こんなジャッジメントコール(審判の判断力に委ねられるプレイ)にこそ、この仕事の醍醐味があります。」(原文ママ)

 

自分の場合は土俵は少年野球ですが、審判をする者としてとても共感できる一文です.

私は物覚えが悪く、野球規則の文を読むだけではジャッジの現場で使える知識として定着しません。
難解なプレーを目にする度に野球規則を読んで「あぁ、なるほどな」と納得しています。審判歴も他の方と比べて浅いので、試合で使える知識として身につけなければと、暇さえあれば動画サイトを漁ったりして勉強しています。

 

「ジャッジメントコール」

審判が宣告しなければ流されるプレーですね。
今回の守備妨害はもちろん、反則打球やボークなんかもこれに含まれると思います。

 

自分も最近の試合で「やらかしたなぁ…」と反省するプレーがありました。
ジャッジメントコールができなかった事例です。

先日の青葉区秋季大会準決勝でのワンシーン。
私は球審を務めていたのですが、本塁での捕手と走者の接触が目の前で起こりました。
走者満塁だったでしょうか。外野へのヒット。捕手は走者が本塁を突いたのを見て、送球が来る前から本塁ベースの左上(表現適切でしょうか、伝わりますでしょうか)の位置で構えていました。送球が本塁に向けて放られ、ボールを受けようとする時に走者がベースに真っすぐスライディング。この時に捕手が倒されてしまいました。送球を捕っていればアウトにできたかもしれませんが、送球がバックネット方向に逸れ、その間にもう1人ホームイン。
プレーが一段落した後、「今のは捕手が倒されたけど、あの位置で構えていたのだから走塁妨害だよなぁ」と思いながら、ジャッジするタイミングはすでに逸しており結局ナッシングに。ボールが転々としている間もプレーが続いていましたので、あそこでボールデッドにして走塁妨害を宣告したほうが、「この捕手の位置取りはルール違反なんだ」と認識させるという意味でも、そして接触プレーを防ぐ意味でも良かったのかもしれません。

 

捕手の走塁妨害は「厳しく適用しよう」と申し合わせがあったはずです。走路をふさぐ権利のない捕手が走路をふさいでいるときは、捕手を引っ張ってでも走塁妨害を未然に防ぐ動きがあったように思います(選手時代に審判講習で習ったおぼろげな記憶が正しければ)。
一時期とても厳しく適用になった覚えがありますが、最近また走塁妨害と思われるプレー(接触)が頻繁に起こっています。

プレー全体を見てジャッジすることを心掛けており、この時も捕手が走路をふさぐ権利のない状態で走路上に構えていたのを見ていました。走塁を妨害された走者に対するプレーですので即ボールデッドにして処置をすべきでしたが、コールできませんでした。
最終的には、妨害をとっていたとしてもこの形で再開だっただろうなというところまで走者が進塁しましたが、宣告できなかったのは悔いが残ります。

 

走塁妨害(イースタンリーグ) ←YouTubeで開きます。
この動画が参考になるかもしれません。
これも、審判が宣告できなければ流されていたプレーでしょう。捕手との接触によって本塁を踏み損なった走者はタッグされてアウトになっていたかもしれません。

 

プレーから時間が経ってからわかっても、「その時」にジャッジできなければ・・・
審判の判断に委ねられるプレー。少年野球の試合の中にもたくさん存在します。
自分の最近のジャッジを振り返って、少し慎重になり過ぎているかなぁと思ったりもしています。

ジャッジメントコールができてこそ、本物の審判員ですね。難しいなぁ。

 

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