判定覆る!

2014.6.8(日)

今日は練習中止になりましたが、BSでプロ野球のデイゲーム4試合が中継されていました。

東京ドームの試合にて。
フェンス際の打球を巡ってリプレイ映像の検証が行われ、判定が覆るということがありました。

巨人・中井選手が放ったライトフライをロッテ・角中選手が打球をグラブに収めましたが、その際打球がフェンスに当たっていたかどうかについてのビデオ判定でした。
1塁塁審は直接捕球で「アウト」という判定でしたが、ビデオ判定で「2塁打」に変更されました。
仮にインプレーで流したとして、中井選手が2塁に行けていたかどうかについてだと思いますが、ロッテ・伊東監督の抗議もありました。

 

何が書きたいのかというと、ビデオ判定ではなく「判定の変更」についてです。

審判には、判定を受け持つ範囲がある程度決められています。
1つのプレーに対して、判定するのは1人の審判員です。

それでも時々、2人の審判がジャッジしてしまうことがあります(ダブルコールと呼んでいます)。
2人の判定が一致すれば「みっともない」だけで済みますが、これが食い違ってしまえば… 「判定事故」です。
トラブルの元となるものを排除していくのも審判の腕の見せ所です。

そして、判定すべき審判員がプレーを見ておらず、かろうじてプレーに目をやっていた審判員が、本来は判定しない範囲のプレーの最終判断をせざるを得ないというケースも… 残念ながら稀にあります。
タッチができていたかどうか、落球があったかどうか、というプレーで多いかもしれません。タッチアップもそうですね。

審判のエラーによる判定事故。100%もめます。
そして何より子どもたちに失礼だし、しめしがつかないし、粗末なジャッジをされた子どもが可哀想。

 

審判講習会で、もっと実戦に近い形で「目のつけ所」を押さえていただくような指導ができればいいのですが、そこまでには至らず、実戦の場を各チームに任せてしまっているのが現状です。
「目のつけ所」がわかっていないから判定事故が起こる。
まして他のチームの方とジャッジするわけですから尚更です。

 

今日の東京ドームの試合では、ビデオ判定というNPBのルールに則り、「映像」を根拠に判定が変更されました。
我々のジャッジのステージである少年野球でも、「審判が見ていた」という根拠をもって判定の変更をしてもいいと思っています。

審判同士の試合前・試合後のミーティングはどの試合でも行っているのですが、審判のエラーによって判定をめぐるトラブルが起きることがあります。
審判の誰かが見ていれば、誰かが確認できていれば、判定を正すことができるケースがあります。
ぜひ、この記事を読んでくださっている皆さんがその「誰か」になっていただきたいです。
自分のジャッジの範囲であればもちろんのことですが、範囲外であっても可能な範囲で、プレーを最後まで「見る」ということをしていただきたいのです。

判定を下した審判員がアドバイスを求めていないのに「今のは確実に●●だ。」などと他の審判員が指摘するのは越権行為ですが、アドバイスを求められた(協議する運びになった)場合は指摘して良いことになっています。

「見てなかった」「見れなかった」を一つでも少なくし、子どもたちの試合が滞りなく、事故なく進行できるようにしていきましょう!
プレーを確実に「見る」ためのアドバイスもさせていただきますので、ご不明な点は遠慮なくお尋ねください。

 

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