仙台市大会にて(審判編その4:ボーク→いろいろあってアウト)

2014.5.14(水)

今回で、先週の試合の審判編は最終回にします。
文章ではわかりにくい部分もあろうかと思いますが、何かの参考になればと思い、批判を恐れずに書きます。
審判団のちょっとしたミスも、あえて書きます。

仙台市大会第4試合、自分が1塁塁審に入った試合でした。

 

2アウト走者2・3塁。
2塁塁審がダイヤモンド内に位置した状態でした。
投手がセットポジションで完全静止しなかったとして、2塁塁審が「ボーク」を宣告。
投球を打者が打ち、センター奥へのヒットになりました。
その打球を、本来追うべきでない2塁塁審が誤って追いかけてしまいます。
3塁ランナーはホームイン。
2塁ランナーも3塁を回ってホームを突きます。
打者走者も2塁を狙いますが、タッグアウト(3アウト)となりました。
そのプレイは、2塁塁審がダイヤモンドの外でジャッジを行いました。

 

投球時にボークが宣告されていましたが、打者走者も含めて全ての走者が1つ以上進塁を果たしており、ボークはなかったものとして扱われます。
打者走者の2塁でのアウトは有効で、3アウトです。
(検定試験にも類似した設問があったような気がします)

打球の判定は、本来であれば3塁塁審のエリアでしたが、2塁塁審が誤って追ってしまいました。
球審は本塁にステイ、3塁塁審も2塁走者が3塁に来ますので2塁のベースカバーに動くことは困難です。
そうすると1塁塁審の私が2塁をカバーするしかなかったのですが、2塁塁審が誤りに気付いて内野方向に戻ってこられました。
2塁塁審に2塁でのプレイの判定を一任し、私はベースカバーには動きませんでした。

走者に関するプレイを誰もジャッジできないというのはお粗末です。
今回は2塁塁審がリカバリーできましたが、フォーメーションが崩れたとしても、カバーできる状態の審判員が臨機応変に動くしかありません。

 

もう一つここで問題となるのが、2塁ランナーの生還が早いのか、3アウト目の成立が早いのかということです。
この場面の第3アウトはフォースプレイでもなければ、打者走者の1塁到達前のアウトでもないので、2塁走者の得点をめぐるプレイはいわゆる「タイムプレイ」となるケースでした。

今回のケースで、球審は特段アクションを起こしませんでしたが、本来であれば得点を認めるか否かを示すジェスチャーを行うべきでした。
結局、得点が認められるのかどうかは議論になりませんでしたが、どう扱われたのでしょう??

 

さらに面白いのが、3塁塁審(新米ゴールド審判員T氏)が、2塁ランナーの3塁空過を見ていました。
第3アウトが成立し、投手・内野手全員がフェアグラウンドから引き揚げた時点で守備側のアピール権は消滅しました。
おそらく、3塁塁審以外誰も気付いていなかったものと思われます。

※ここで、守備側からのアピールもないのに積極的に「ベース踏んでないからアウト!」とかやってしまう審判の方がおられますが、認められていませんので、ぐっとこらえてくださいね!!

 

というように、1つの外野へのヒットでしたが、そこにはさまざまな裏話がありました。
審判のジャッジメントは奥が深く、何試合審判をこなしても、もっと勉強しようという気持ちは消えません。

 

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