2014.5.13(火)
もう少し、審判ネタ引っ張ります。
仙台市大会、3試合目での事例を紹介します。
三本間で挟殺プレーが発生。
捕手が送球を受けた後、3塁走者を3塁方向へ追い詰め、三塁手に送球。
走者は本塁方向へ切り返し、挟殺プレーは続きます。
捕手は送球を終えたあとも走路(三塁と本塁の中間あたり)に残っており、3塁走者はその捕手との接触を避けて本塁を突きました。
走者は、本塁手前でボールを持った三塁手にタッグされ、球審が「アウト」を宣告しました。
攻撃側の監督さんが、「ボールを持たない捕手が走塁を妨害したのでは?」と球審に確認に来られました。
4氏審判協議の結果、走塁妨害ではないとしてアウトを有効としました。
よく、野手との接触が走塁妨害の必要条件であるように解釈されがちですが、野手との接触を避けるために走者が減速を強いられたような場合や、避けようとしたときに転倒した場合なども走塁を妨げたと解釈して良いと思います。
(走塁妨害については、規則の2.51、7.06に記載があります)
今回のプレーでは、野手との接触はありませんでした。
審判団は、野手や走者の位置関係や動きを見たときに妨害にはあたらないと判断し、走塁妨害を適用しなかったのだと思われます。
特に走塁妨害に関しては、断片的にプレーを見ていては判断ができません。非常に難しい判断を迫られます。
走路にいる野手が、送球しようとしている野手なのか、送球を終えた野手なのか、送球を受けようとする野手なのか、というのも判断に必要な要素の一つですね。
野手がボールを持たないとき、あるいはボールを処理しようとしていない時は、野手に走路をふさぐ権利はありません。
ランダウンプレーが発生したときは、タッグ行為を見逃さないことに加え、妨害の有無についても注視しておく必要があります。
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