2014.5.11(日)
仙台市大会、何回かに分けて審判編として記事を投稿します。
仙台市大会は1回戦から仙台市野球協会ゴールド認定審判員がジャッジを担当しますが、ほとんどのゴールド審判員がチームを持っており、監督やコーチとしてチームに所属しています。
もちろん審判も好きでやっていますが、チームに帯同したい気持ちも山々なんです。
「あいづやぁ、はっぱりチームさ来ねぇっちゃやぁ! 審判してぇだけだべっちゃ!!(怒)」とか言わないでくださいね(汗)
私は今日の大会で、第2試合の球審と、第4試合の1塁塁審を担当しました。
今シーズン初めて1日2試合のジャッジということで、身体はクタクタです…
控えにいた試合も含めての4試合で、打順間違い、審判員の連携ミス、守備妨害、走塁妨害などなど、審判員の「教材」になる事例にも立ち会いました。
審判をされる方のお役に立てればと思い、批判を恐れずに事例を紹介します。
今週は、審判ネタだけで平日のブログの更新ができそうです(他のことも書きますが…)。
本日の第4試合での出来事。
吉成・Tコーチ(#29)が球審を担当した試合でした。
0アウトか1アウト?(忘れてしまいましたが、2アウトではありませんでした)
攻撃側チームは、8番打者の打順の時に9番打者が打撃を行い、出塁し、2塁に達しました。
そして、本来9番打者の打順の時に8番打者が打席に立ちました。(8番と9番が入れ替わっていました)
その8番打者に2球投げ、2ストライクとなったところで、守備側チームの監督さんがベンチを出て、球審(Tコーチ)に確認に向かいました。
球審と確認後、一度は打順は間違っていないということになりベンチに戻られましたが、もう一球投じ、ファウルとなったところで再度確認に出て来られました。
本部との照合の結果、誤った打順で攻撃が行われていることがわかりました。
この時の処置は一体…??
まずは、8番の打順で打撃を行った9番打者の出塁は、9番の打順で打撃を行っている8番打者に1球投じた時点で正当化されています。
9番打者が打順を誤った結果出塁したプレーについてのアピール権は、この時点ですでに消滅しています。
ただ、その時点で打席に入っている8番打者も打順を誤っており、守備側の監督からアピールがありましたので、その指摘については認められることになります。
9番打者の出塁が正当化されたので、次に打撃を行うのは1番打者になります。
打順を誤った8番打者の打席途中での確認でしたので、「2ストライク」を引き継ぎ、1番打者が打撃を行うことになります。
打順を抜かされる形になった8番打者は、次の正しい打順が回ってくるまで打撃を行うことはできません。
なお、守備側が「アウト」を得るためには、9番の打順で打撃を行っている8番打者への投球前にアピールする必要がありました。
野球に「たら・れば」はありませんが、、、
*もし攻撃側が9番打者の打席の途中で打順の誤りに気付き、申し出があった場合はどういう処置をしたでしょう?
*今回は一度目のアピールの時点で9番打者についてのアピール権はなくなっていましたが、もし打順を誤っている8番打者に1球投じる前に守備側からアピー ルがあり、球審が打順の誤りに気付かず、受け入れられるべき指摘を受け入れずに再開し、1球目を投じた後に再度守備側からアピールがあった場合、どういう処置をしたでしょう?
前者のケースは、昨年私が監督代行をしていたときに一度ありました。
自分の指示が不徹底で、吉成の選手が打順を間違えてしまいました。
打席途中で気が付き、正位の打者がカウントを引き継ぐだけで済み、打者がアウトになることはありませんでしたが冷や汗ものでした。
後者のケースは、アピール権の消滅するタイミングに関わるところですので、トラブルとなっていた可能性もあります。
以前、地元のチームの試合でこれに似たケースがあり、審判員のまずい対応もあって大きなトラブルになったと聞きました。
今回は正しい処置を施すべく、控え審判員との協議も行いました。
その後、両チームの監督さんに対し、処置について球審から説明を行い、試合を再開しました。
試合は数分間中断しましたが、起きてしまったことは審判員が適切に対応しなければなりませんので、最善を尽くしました。
審判も大小さまざまなトラブルやアクシデントを経験して、対処して、実績を積んでいきます。
今後も珍しいプレーに立ち会った時には、情報を共有できたらと思っています。
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