2016.1.10(日)
「その1」振り逃げ編の更新から11ヶ月・・・
なかなか「その2」を出さずにいましたが,このオフに少しずつ記事を小出しにしていこうかなぁと思います。(また口だけだったりして!?)
今日は打席(バッターボックス)の話をします。
一般的には打席とかバッターボックスと言いますが,野球規則では「バッタースボックス」という表現になっています。
さっそく質問です。
「打席の範囲を正しく示しているのはAとBのどちらでしょう?」
正解は・・・ Bです!
公認野球規則 6.03(2015年版)より引用
「打者は,正規の打撃姿勢をとるためには,バッタースボックスの内にその両足を置くことが必要である。
【付記】バッタースボックスのラインは,バッタースボックスの一部である。」
とあります。
ですので,以下の図は,打者が打つときの正規な足の置き方ということで認められます。
打つとき(バットにボールが当たるとき)に足が線の中に収まっているのはもちろんOK。
ラインやホームベースを踏んでいても少しでも足が打席に残っていればOKということです。
じゃあ,これはどうでしょうか?
上で説明した「打席」から外れて構えたり,打ったりすることはルールで禁止されています。
違反すると,打者はアウトになります。
打席を出て投球を打ってしまうことを「反則打球」と言います。
審判が反則打球を宣告した場合,ボールデッドとなり,打者はアウトになります。塁上のランナーも次の塁に進むことはできません。
写真で覚える反則打球の処置の手順♪
写真はT審判員(友情出演)
ボールデッド(タイムの状態)となり,
打者はアウトになり,
走者は戻されます。
ちなみに,ファウルチップは空振りと同じ扱いですが,反則打球はファウルチップでも適用になりますので知っておきましょう。
反則打球で最も多いのは,バントやヒットエンドランでストライクゾーンから大きく外された球を打つときです。
打席の外に足を置いて打たないよう,構える段階での足の位置にも注意しましょう。
※参考までに・・・(審判をやる方へ)
反則打球の判断は球審の範疇と考えます。しかし,投球を見つつ打者の足の位置を見るのは大変です。スクイズなどの場合は,打席で打撃姿勢をとった時点では線を踏むこともなく構えていても,バントしたときは足が完全に出てしまっていることもあります。こういうプレーは100%,いや1000%自分の目で確認できていないと適用できないものです。では,反則打球が起き得るときにボールと打者の位置,その他のプレーをどう見ましょう?
私も球審をしていて反則打球をとったことが何回かありますが,私はバットに当たったすぐ後の瞬間に打者の足の位置を「チラ見」します。頭を動かさずに,目だけで見ます。そしてすぐに打球の判定,場合によってはホームでのクロスプレー,あるいは触塁確認という流れになっていきます。大変ですが,足を見るタイミングを間違わなければ打球判定にも支障は出ません。
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