昨日(3月2日),夕方の「Nスタみやぎ」の中で,当団の活動の様子を含む特集が放送されました。
団員には連絡が回っていたので,ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
2月の活動の際,東北放送の取材クルーの皆さんが吉成小にお見えになり,活動の様子の取材・撮影が行われました。4年生ユイトと御家族の震災関連特集の一環として,当団での活動の様子を取り上げていただきました。震災当時のことや,ユイトが野球に出会ったきっかけ,親御さんの願いなど,およそ7分間にわたる放送でした。まさかのあくびからのスタートで拍子抜けしましたが(笑),素直で優しい性格そのままに,真摯に野球に打ち込む様子や震災に向き合う様子が見て取れました。
震災から間もなく10年を迎えます。この月日の流れ,人それぞれの捉え方があると思います。
今の小学生のほとんどは震災の記憶を持っていません。
10年前のチームの状況を知る監督・コーチから話を聞きました。
3.11の津波で流失した蒲生の海岸公園で,3月12日(震災翌日)に審判講習会が行われる予定だったそうです。
多くのチームの関係者が集まる中,震災が起きていたかもしれない。仙台の少年野球関係者の多くはまさに九死に一生を得て今ここにいる。ということを伝えられ,震災時宮城にいなかった私はその話を聞いた時に初めて自分のこととして震災を捉えたことを思い出します。
こうして今,宮城県で少年野球に関わらせていただいていますが,ユイトに限らず,震災を乗り越えて育った子供たちを預かる立場として,チームに所属する選手たちのこれまでの生い立ちであるとか,野球に対する思いといったものを大切にしながら,野球の楽しさ,面白さを教えていきたいと改めて思いました。